News / Nunn Road / 2009 / No.J194 24th Nov. 2009
クリスマス会のご案内 (一年の終わりの会) 2009年12月15日
天上ファンがカラカラ回る暑い国マレーシアにも、もうすぐクリスマスがやってきます。ジングルベルの歌とともに町はクリスマスツリーや華やかなライトで
飾られ、プレゼントを買い求め、クリスマスディナーの予約、パーティーの洋服作りときらびやかで忙しい時期、でも本当のクリスマスってなんでしょう。こん
なに華やかな行事が行われる時は、いつもそれが華々しくなればなるほど、その流れに乗りたくても乗れない人たちがたくさんいる。金持ちと貧しい人の差があ
まりにも明らかに浮き出される時期。クリスマスがただ単に物を消費するだけのものだったら、子供たちが単にお金で買ったプレゼントをもらって喜ぶだけだっ
たら、残念なことです。この時期、町の華やかなライトの明かりを外に見るだけでなく、自分自身の心の中に真の光をいだくことができたら、自分以外の人のこ
とを心から考えることができたら、どんなに素晴らしいことでしょう。
いつも園ではダイニングルームにおやつを食べに行く前に集まって、みんなで神様の詩を言っています。子供たちにとって、これは病気でお休みの子を思う、
お祈りの言葉のようになっています。又、クリスマスの会では、自分のためではなく他の人のためにお祈りしましょう、サンタクロースのおじいさんにまず一番
にプレゼントを持っていってもらったり、助けてもらいたいのは誰かな、と投げかけると 次のようなことを言ってくれました。
・体の悪いおじいちゃん・おばあちゃん
・病気の子 ・迷子になった子
・ご飯が食べられない人
・入院している人
・お金がない人
・お父さん、お母さんがいない子
・森で迷った子
・泣いてる子 などです。
小さい子供たちは、精神界にとても近い存在であり、自然界のものなどすべてをあたかも自分たちと同じように生きているように感じ、話します。「おひさ
ま、くもさん、おはなさん」と自然に「さん」をつけて呼ぶのもそのためです。そんな子供たちの感性に応えるため、お祈りをすることはとても大切です。お祈
り、そして言葉の力によって子供たちの魂が豊かなものになっていきます。又、各行事で詩を紹介していますが、それは、それぞれの行事で彼らが学んで欲しい
ことを言葉として表しています。
ナニアの子供たちは、今はまだ小さい子どもですけど、自然に他の人のことを考えられる、そんな心の豊かな優しい人間に成長して欲しいという願いととも
に、このクリスマスの会を計画してみました。又、一年の終わりの会という意味で、この一年をそれぞれ振り返りたいと思います。お母様方には、子供たちの水
彩画を利用したカードをそれぞれの子供たちの写真入りで作り、お渡しします。異国という生活環境の中、子供たちの出入りも多いナニアですが、一日一日が、
一つ一つの行事がそれぞれの子供たちにとって、大切なものとなってくれたらという思いとともに、ナニアの2009年の活動を終わりたいと思います。
■■ プログラム ■■ 12月15日
9:00 - 9:30 星飾り作り
9:30 - 9:45 おやつの準備
(クリスマスクッキーは前々日にみんなで焼きます)
9:45 - 10:15 子供たちの発表
あいさつ
クリスマスの詩・歌
カードを渡す
10:15 - 10:35 おやつ
10:40 - 10:50 キャンドルを持ってグループで
名前、お願い事を言います。
10:50 - 11:10 人形劇
さようならの歌
クリスマスプレゼント(手作りの星飾り)
11:15 降園
12月の行事予定
12月 1日 りくくんのお誕生会
2日 たつきくんのお誕生会
3日 ペナン日本人学校中学部2年生4名訪問
11日 クリスマスクッキー作り
15日 クリスマスの会
16日~1月2日 冬休み
2010年 1月3日 新学期スタート
ク
リスマスの会で例年子供達がお祈りしてろうそくに火を灯しています。そして、52個全部のろうそくが灯った時、一生懸命な彼らの願いが本当にかないそう
な、世界がいい方向に進みそうな幸せな気持ちになります。でも、例年そのろうそくをすぐに消していたため、少しはかない気がしていたのです。今年はそのろ
うそくの前で何か歌おうということになり、歌を探していたのですが、その場にふさわしいものがなく、それではみんなで歌を作ろうということになって、ナニ
アのオリジナルのお祈りの歌を作りました。日本語と中国語のとても簡単なものですが、曲も詩も自分達で作って、それを子供達がうたってくれるというのは、
本当に嬉しいものです。彼らの歌声を聴きながらクリスマスの会に向けて、お金では買えない大切な宝物を得たような経験をしました。